今年3月11日で、東北地方太平洋沖地震から 14年 が経過します。
今日は合唱曲「群青」、そして「花は咲く」をお伝えします。
群青の背景 – 3月11日。
合唱曲として知られている「群青」は、2013年、南相馬市立小高中学校平成24年度卒業生と同校の音楽教諭であった小田美樹先生、そして作曲・編曲家の信長貴富さんによって作られました。
あの日、彼らは中学1年生で、3年生の卒業式でした。
津波によって甚大な被害を受け、福島第一原発事故によって避難を余儀なくされ、1年生のうちのほとんどが全国へ散り散りとなりました。
群青の背景 – 生まれるまで。
鹿島区へ移転した小高中学校。
2年生へ進級したわずか数名の生徒は、不安や心の痛みによって歌うことが難しくなりました。
彼らの同級生へ綴った日記や他愛もない会話を、小田先生は少しづつ書き留めるようになり、「群青」の歌詞が出来ました。
そして彼らの卒業式では、「群青―平成24年度 小高中学校卒業生に捧ぐ」を合唱しました。
「Harmony for JAPAN 2013」による披露ののち、編曲されて今の「群青」が生まれました。
花は咲く。震災支援プロジェクト。
「花は咲く」は、2011年3月11日に東日本大震災の被災地と被災者の復興支援を目的として制作されたチャリティーソングであり、NHKが震災支援プロジェクトのテーマソングとして使用しています。
作詞は宮城県仙台市出身の岩井俊二さん、作曲・編曲は同じく同市出身の菅野よう子さんが手掛けています。この曲は震災で亡くなった人々の視点から作られました。
NHK東日本大震災プロジェクト
NHK東日本大震災プロジェクトは、2011年度から展開されているNHKのキャンペーンプロジェクトで、東日本大震災の被災者や被災地への支援を目的としているものです。
このプロジェクトは、東北地方太平洋沖地震による津波や東京電力福島第一原発事故による被害からの東北地方の復興を促進し、震災がもたらした被害や影響を検証し、今後の防災につなげることも目的としています。
プロジェクトは様々な番組を通じて実施され、キャッチフレーズには「明日へ-支えあおう-」が採用されています。
プロジェクトのロゴマークは、初期には3本の糸が絡み合うようなデザインが使用され、後に「震災から1年」を含む円の中で双葉が開いたイラストに変更されました。
この楽曲の印税は全額NHK厚生文化事業団を通じて被災地の自治体に寄付されます。英語版も制作され、イル・ディーヴォさんが歌唱しています。菅野よう子さんの提案により、2015年に歌詞の一部が変更されました。この楽曲はシングルとして発売され、フライングドッグによる初のチャリティー楽曲となりました。
失ったものは数えきれないけど、いつか、「花は咲く」。
あの日から季節が過ぎていきました。明日で、あの震災から14年です。
失ったものは、数えきれない。
帰る家を。生まれ育ったあのまちを。大切な人を。何事もない、日々の暮らしを…
それでも、いつか、「花は咲く」と信じて。
私たちは後世のために、この事実を残し続けなければならないのです。
2011年3月11日。
あの日、あの時。私たちの生活は大きく変わりました。
「津波警報(大津波)」は、「大津波警報」になりました。
テレビも、ラジオも、一刻も早く逃げて、命を守るように伝えるようになりました。
あの日のあの大地震が、大津波が、私たちを変えました。
震災の教訓は、多くあるはずです。
私たちにできることは、過去の災害を教訓に、命を守るために、対策を講じること。
災害が起こってからでは、命を失ってからでは、大切な人を失ってからでは、遅いんです。
今、この投稿を見てくださっている、あなた。
対策は、できていますか。対策できていない方。行動すべき時は、今です。
大地震も大津波も、何年後、何十年後なのか。それとも、すぐなのか。明日なのか。それはだれにもわかりません。
明日を過ごすために。大切な人に会うために。
約束を果たすために。夢を叶えるために。災害に遭っても、いつか笑って過ごすために。
私たちはずっと対策し続ける必要があり、この震災を忘れてはいけません。
明日で、東日本大震災から14年を迎えます。