湿度の高い季節。次の行き先は、もっと「熱い」場所だった。
コネクト: ねえねえ! フォリオ先生からチケットもらったよ!
次は南国! 沖縄(OKINAWA)だって!! ハイサイ! メンソーレ! 海パン探さなきゃ!
コレクト: 浮かれる前に、気象データを確認してください。沖縄は日本における『台風の玄関口』。
最大風速50m/s級の暴風に耐えうる建築構造と、島嶼(とうしょ)部特有のインフラ事情を視察するのが目的です。
ちさまる: 沖縄~?
パイナップルあるかな? さとうきび齧れるかな? じゅるり……。
空港を降りると、そこは白い建物が並ぶ、独特の景観だった。
コネクト: うわあぁぁっつい!! 太陽が本気出してる!
……あれ? 見て見て! お家の屋根、みんな『平ら』じゃない? あと、建物が全部コンクリートだ!
コレクト: 正解です。
沖縄は台風が非常に強いため、風で飛ばされるリスクのある瓦屋根や、木造建築よりも、『鉄筋コンクリート(RC造)』が普及しました。
この白っぽくて四角い家々こそが、暴風と戦ってきた沖縄の『歴史』そのものなのです。
ちさまる: へえ~! カンパンみたいに頑丈だね!
あ! モノレール(ゆいレール)が高いところを走ってるよ! 景色最高~!
街の至るところに、不思議なアイテムが設置されている。
ちさまる: ひえっ! 怖い顔したライオンさんがこっち見てる!
食べられちゃうよ~!
コネクト: 『シーサー』だよちさまる! 悪いものを追い払ってくれる守り神なんだって!
あ、こっちのT字路の突き当りの石には、『石敢當(いしがんとう)』って書いてある!
コレクト: 『石敢當』は、魔除けの石碑です。
マジマン(魔物)は直進しかできないから、この石にぶつかって砕けると言われています。
……現代においては、夜間の「交通事故防止(注意喚起)」としても、非常に合理的な配置ですね。
青い海。しかしそこには、美しいからこその危険が潜んでいた。
ちさまる: わぁ~! 海が青いよ! キラキラしてるよ!
泳いでいい? 飛び込んでいい? ざっぱーんってしたい!
コレクト: 待ちなさい。ハザードマップを展開。
沖縄の美しい海は『サンゴ礁(リーフ)』に囲まれた遠浅の海です。
しかし、それは同時に『津波が減衰せずに遡上しやすい』というリスクも孕んでいます。
コネクト: きれいなだけじゃないんだね……。
あ、でもあそこの看板に『海抜〇〇メートル』って書いてある。逃げる場所はあっちだね!
『ゆいまーる(助け合い)』の心で、みんなで逃げるんだ!
調査のあとは、やっぱり現地の味。
ちさまる: ずずず……んふぅ~……おだしが……しみるよぉ……。
上にのってるお肉(ソーキ)、とろっとろだよぉ……しあわせ~。
コネクト: 『ゴーヤチャンプルー』も来たよ!
……にがっ! でも、卵とポーク(スパム)と一緒に食べると美味しい!
これ、暑い夏を乗り切るパワーフードだね!
コレクト: 豆知識ですが、沖縄料理に使われる昆布は、実は沖縄では採れません。
かつて北海道から北前船で運ばれてきた歴史があるのです。食卓の上にも、日本をつなぐ長い長い『Connect』の歴史があるんですね。
真っ黒に日焼けして帰宅した3人を待っていたのは…
コネクト: ただいまぁ……ヒリヒリ……。
日焼け止め塗るの忘れちゃって、鼻の頭が真っ赤だよぉ……痛いよぉ……。
ちさまる: でもね! お土産買ってきたよ!
『ちんすこう』と『紅芋タルト』! あとね、サーターアンダギーもあるよ!
コレクト: ……さあ、現実に戻りましょう。
・今回の経費精算(領収書整理)
・沖縄県の防災条例の研究レポート作成
・次回の動画の構成案作成
……日焼けの皮がむけるまでに、全て終わらせますよ。
コネクト: 「ひえぇ~! 口の中の水分ぜんぶ持っていくサーターアンダギーみたいに、希望がなくなっちゃうよ~!! 仕事したくないよ~!!」