大阪・関西万博の閉幕に際して

謝辞

賛否両論の中で開催された「大阪・関西万博」も、2025年4月13日の開幕から半年。あすがついに最終日を迎えます。
万博関係者の皆様、本当にありがとうございました。

2027年・横浜花博、2030年・リヤド万博へ。
Society5.0とともに歩む未来を願っています。

大阪・関西万博と「Society5.0」

大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。

「狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く、5番目の新しい社会=超スマート社会」。
ICTを最大限に活用し、サイバー空間とフィジカル空間を融合させ、人々に豊かさをもたらす社会、それがSociety5.0です。

さて、私たちの暮らしは、ここ数年で大きく進化したように感じます。

生成AIの登場・精度向上。「リモートワーク」「テレワーク」の一般化。
「オンライン○○」の登場。「退職代行」を筆頭とする、代行業者の誕生。
「一人一台端末」を使用した「GIGAスクール構想」の実現。
SNSの爆発的広がりによる、個人の発信力の向上。
「オンラインゲーム」や「ライブ配信」もより一般的になりました。

「Society5.0」への課題

しかし、私たちは同時に、こうした課題にも直面しています。
生成AIによる「無断生成」「権利侵害」「既存職業の置き換え」。
スマートフォンやリモートの一般化に伴う、「記憶力の低下」「スマホ首」「デジタルデバイド」の問題が指摘。
SNSの爆発的広がりに伴う「炎上」「エコーチェンバー現象」「集団私刑」。
そして、「デマ」や「野次馬」、「虚偽情報」や「インプレゾンビ」の問題。

私たちはいま、課題に立ち向かい、未来を創る時期にいます。
ミャクミャクの名前には、「歴史、伝統、文化、世界とのつながりを脈々と引き継ぐ」という意味が込められている、と言います。

大阪・関西万博から、未来への希望と「防災4.0」実現へ

未来を創るためには、「知る」「多面的・多層的に物事を捉える」「『自己』をきちんと持つ」ことが大切です。
私たちはこれから、目まぐるしく変化する世界を生きていきます。
大阪・関西万博の開催にあたっても、SNS上での誹謗中傷、迷惑行為、財源問題などが見られましたが、遠方から大阪を訪れ、朝から長蛇の列に並び、楽しむ方々はそれ以上に多くいました。
まさに、時代を示しているようです。

Society5.0を実現するには、私たちの主体性が求められています。
そしてその第一歩が、“知ること”から始まります。
大阪・関西万博が終わろうと、私たちの未来は、まだまだ続きます。

EGICはこれから、「防災4.0」の実現に取り組みます。
「防災4.0」は、地域、経済界、住民、企業等の多様な主体のそれぞれが、防災を「自分ごと」として捉え、相互の繋がりやネットワークを再構築することで、社会全体のレジリエンスを高め、自律的に災害に備える社会を指します。
さあ、私たちはこれから、どんな一歩を踏み出すことができるのでしょうか。

関連リンク

EGIC  生成AI利用に関するガイドライン(団体方針)
内閣府 平成28年版 防災白書|特集 第2章 第1節 1-1 「防災4.0」とは
大阪・関西万博公式サイト
大阪・関西万博公式YouTube

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