知災とは

 「知災」は「災害を知ることで対策する・防災につなげる」という意味で用いています。

また、これは「過去にあった災害を知り、同じ悲劇を繰り返すことがないように動く」、「現在発生している災害を知る」という2つの意味を持つ言葉であると考えています。

私たちが目指すのは、知災の輪を広げ、多面的な「防災」を実現することです。

それは、
 ・発生前の「知災」
 ・発生後の「減災」
 ・発生後の「助災・除災」
という点をもとに考えています。

日本において、「耐震」「ハザードマップ」といった、発生後の被害を減らすもの、発生後にどのように行動するべきか、という行動を示すものは多くあります。私たちはこれを「減災」ととらえ、多くの方が実践し始めています。

そして、「自助・互助・共助・公助」についても、日本においては特に進んでいると考えています。それは自衛隊による支援・救助だけではなく、令和6年能登半島地震でも多くの方が実際に経験した、「寄付・募金」「少しでも助けに」「がんばれ北陸」といった活動。

それらは被災地である北陸地方を助けるための行動であり、私たちも積極的に、直接でなくとも、被災地を応援し、少しでも助けになれたら、という思いで活動していました。それは今後も変わりません。これらの活動は「助災」といえるでしょう。

しかし、「知災」についてはどうでしょうか。過去の災害を知り、どのように対策するべきか、どのように行動するべきか自分で考え、議論を通して考えを深める。「50年に一度の大災害」や「首都直下型地震」「南海トラフ巨大地震」といった大災害の脅威が着々と近づいてきている中、私たちは「関東大震災」「阪神・淡路大震災」「東日本大震災」以外にも、様々な災害があり、教訓があるということを知らなければならないのではないかと考えています。

漠然とした知識だけをもち、実質的な対策を行っている人が少ない現状から、被害を減らすためには、まだまだ「知災」が足りません。多面的な「防災」は、個人の考えによって完成します。

自分の住む居住区は?家は?危惧されている災害に似ている災害は?自分が防がなくてはならない被害とは?

何もかも、知らなければ行動に移せません。

災害は大きいものから小さいものまであり、それは私たちが知っているものだけではありません。地震、津波、火山噴火、豪雨、豪雪…私たちはこれまで、様々な災害を乗り越えてきました。その先人の知恵を、悲劇を、教訓を、忘れてはなりません。

では、私たちのすべき行動とは、何なのでしょうか。そういったことをお伝えできればうれしいです。

EWRS総合情報共有局(EGIC)

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