令和6年台風10号(サンサン)の特異性
台風10号(サンサン)の場合も、このような気圧配置と季節風の影響が大きく関係していたということです。
太平洋高気圧が例年よりも強く、日本の南海上に停滞したため、台風はその縁を回るようにして日本列島に接近しました。確かに、太平洋高気圧が強い、という話は結構出ていましたよね…
加えて台風の進路が西日本に向かったことで、季節風との相互作用が強まり、各地で記録的な豪雨をもたらしたわけです。更に今回は威力を失ってからももともと威力が強かったことから雨台風としてかなりの被害を出しました。
特に関東・甲信越地方では、台風が直接通過しなかったにもかかわらず、東側に強い雨雲が発生し、大雨が観測されましたよね。
そして台風10号は温泉巡りのようなルートを辿った末に9月に入り消滅しました。